水産大手のマルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品の一部から農薬「マラチオン」が検出された問題で、同社とマルハニチロの事故調査委員会が4日から、群馬工場の従業員を対象とした聞き取り調査を始めることが2日、分かった。商品は別々のラインで製造後、工場内の同じ部屋で包装されており、同社は何者かが出荷前に意図的に混入した可能性が高いとみて原因の特定を急ぐ。
同社などによると、工場には5種類8本の製造ラインがあり、このうち3種類のラインの製品から農薬が検出された。ラインはそれぞれ部屋ごとに仕切られ、従業員も担当以外の製造ラインへの立ち入りは原則禁止。しかし、最終的に商品は一つの部屋に集められ、包装がされていたという。
マラチオンが検出された商品は包装後、工場内の冷凍庫内で一時保管され、埼玉県と神奈川県内の三つの倉庫から全国へ出荷された。3倉庫の流通ルートすべてから問題の商品が見つかり、また回収した商品の包装に不自然な形跡がないことなどから、同社は工場内で混入された可能性があるとして、従業員への聞き取りが不可欠と判断した。
同社によると、調査対象はパートや派遣なども含めた計294人(12月1日現在)。現時点で実施期間は未定という。
群馬県警も工場関係者から事情を聴き、アクリフーズから苦情のあった「レンジミックスピザ2枚入」の提供を受けるなど、調べを進めている。
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はなそー(*´ω`*)
27才